‘らしさ’を感じるお菓子づくり
ボンボンシエルでは自分のオリジナルお菓子ブランドを立ち上げるサポートも行っています。
https://www.lebonbondeciel.com/school
メンバーの中には日々日々忙しい生活をしつつ、お菓子の試行錯誤を重ね、自分のブランド立ち上げを目指しています。
彼女はうちにくるたびに自分で作ったお菓子を持って
「食べてみてください」
と恐る恐る?(笑)差し出してくれていたのですが。
それを食べてみて、
「チョコレートのパーセンテージをかえてみたらどうかな」
とか
「中に入れるピールをもう少し大きくまたは小さくアッシェ(刻む)見たらどうだろう」
とか
私なりの意見を言わせてもらっていました。
うちのメンバーはほんとに真摯にお菓子と向き合う人しかいないので(そうじゃないとメンバーになれないんです。)意見をきちんと持ち帰って再び焼成して自分なりの検証をしてたりします。
そして今回、私が今まで彼女の作るお菓子を食べさせてもらって
「彼女‘らしい’お菓子」
を感じる一口に出会いました。
おいしいお菓子を作るのは当たり前のことなんですよね。だって美味しくなかったら売れないですもん。それにきちんと作ってたらお菓子はおいしく作れます。配合ってものがあるわけですから。
わたしが、チョコレートのパーセンテージを変えてみたらどうかだの、ピールの大きさのバランスだのとなんだかんだと言っていたのも美味しい美味しくないってことじゃなくて(実際どれ食べても美味しいし)
‘らしさ’だったんだと。
今回感じた彼女らしさ本当に食べた瞬間に感じたんですよね。
「ん!」て感じです(笑)
自分のブランドですからこの‘らしさ’は大事な事です。
じゃあどうしたら自分らしいものが作れるのかって事になるわけだけども
お菓子の配合のようにこうしたら出来ます!みたいなものがお伝え出来ればいいんですけど、それはちょっと申し訳ないけど「感じ方」なので......
ただ、参考になりそうな事例として
「先生、これはあのレシピを見て作ったんです」
「これはあそこで習ったやつなんですけど」
といいながら渡されるのと
「これ、作るの好きなんです。」
といいながら渡されるのと
どちらがその人らしさが伝わると思います?
ようは打ち出しの仕方、プレゼンテーションですよね。
私が‘らしさ’を感じた今回のお菓子は
まさに何も枕詞が無く、ただ、にこっと笑って出してくれたお菓子でした。
もちろん食感や甘み、組み合わせ、バランスなど作り手の技量も‘らしさ’には必要だしお菓子自体からも感じるものが実際あるけれど。
自分のお菓子を買っていただくとなれば作るだけじゃなくて自分のイメージも買っていただくことになります。それを伝えることも考えないとね。